●ため池とは
 ため池は、古代から稲作の歴史とともに先人の知恵と経験によって造られてきたものです。水田をうるおす水を溜めるための人工の池ですが、長い年月を経る間に、ため池固有の自然環境や役割が育まれてきました。小動物や水生植物の生息・繁殖の場として、また水辺のやすらぎの空間、さらには大雨のときの洪水を抑える水がめの役割など、いろいろな働きをしています。

●全国のため池
 全国には、約21万箇所のため池がありますが、降雨量の比較的少ない瀬戸内海沿岸に、その半数以上が集中しています。ため池の歴史は古く、造られた年代が分からないもの、または江戸時代以前に造られたものが、約7割を占めると推計されています。その中で、最も古いため池は、7世紀の初め頃造られた狭山池(大阪府)と言われています。

●福岡県のため池
 福岡県には、ため池が5,270箇所あり、九州の7県で一番たくさんあります。ため池に貯まっている水量は約1億トンで、県内で一番大きなダム、江川ダムの4倍以上の水を貯めています。

●ため池箇所数ベスト5

順位 市町村名 箇所数
第1位 北九州市 570
第2位 飯塚市 380
第3位 福岡市 337
第4位 築上町 298
第5位 宗像市 267
  *平成10年度ため池データベース調査による 

 ため池は、県内の北部に多くあります。これらの地域は、大きな川がなく、農業用水が不足していたため、ため池が造られました。
 県内で一番たくさん、ため池のある市町村は、北九州市です。なお、柳川市、大川市、大木町では、ため池はありませんが、大小のクリークがその役割を果たしています。