3次元レーザ測量
概要
地上型レーザスキャナは、地上に設置したノンプリズムタイプの光波測距儀の一種で、発射したレーザが物体に反射して戻ってくるまでの時間を距離に換算することにより、地形・地物をあるがままの状態で3次元 (X,Y,Z) 計測することができます。
また、レーザ計測のほか内蔵カメラによる画像情報の取得も同時に行うので、色情報を持った点群データも取得することができます。
従来の測量との違いは?
従来の測量は、必要な箇所を一点一点計測していましたが、3次元レーザスキャナでは、地形の形状を点群で面的に計測することができます。 この取得した点群データは、パソコン画面上で様々な視点から確認することができ、平面図・縦断図・横断図等、各種図面の作成に必要な箇所のデータを自由に抽出することが可能です。
また、一度計測を行えば、再度現地に行く事なく任意の位置のデータを得られ、現地計測時間が従来の測量に比べ大きく短縮できます。
※留意事項:草木が密集して地肌が見えない場合は、撤去する必要があります。
主な活用範囲
- 災害現場等立ち入る事ができない危険な場所
- 手が届かない高い場所(鉄塔・高圧線・橋梁等)
- 土量の計測
- 土木構造物、斜面・法面における変異計測(沈下・移動等)
- 出来高形状の計測
- 施設の3次元モデル形状
- 手を触れる事が難しい遺跡、重要文化財等の測量
- 景観シミュレーション
- プレゼンテーション