ネットワーク型RTK-GNSS
概要
国土地理院提供による、電子基準点の24時間リアルタイムの観測データと観測データの誤差(自然条件や衛星軌道などにより生じるもの)を補正し、高精度な位置情報を取得できます。
観測者は単独で現在の位置を計測し、これをVRSデータセンターへ携帯電話を用いて計測データを送信します。 VRSデータセンターでは、この情報を基に観測者の近くに見えない "仮想基準点" を設置します。この仮想基準点を設置すれば、観測者は次に移動局として単独で計測を行っていく事ができます。
従来の測量との違いは?
特長1. 固定点の設置・管理不要
従来のRTK-GNSS測量では、固定点の選定や踏査が必要になり、その事前作業に大きな労力を費やしていましたが、ネットワーク型RTK-GNSSでは、電子基準点をベースとした補正情報等を利用するので、その作業が全て不要になります。
特長2. 1人1台の観測を実現
ネットワーク型RTK-GNSSは、移動局のみの1人1台の観測が可能となるため、人員の削減が図れます。当日の現場状況によって作業スケジュールを変更する等、ネットワーク型RTK-GNSSならではの、作業効率化が図れます。
主な活用範囲
- 基準点測量・地形測量・標定点測量
- 路線/縦横断・河川/深浅・用地/境界/基礎測量/一筆地測量
- 地上型レーザースキャナやUAV空撮の解析用標定点の計測
- GISへ情報の蓄積~他業務への活用