たくさん水を溜めている池(貯水量)
第5位
駕与丁
(かよいちょう)

場所:糟屋郡粕屋町駕与丁

 駕与丁池の堤防は、農業用水確保のため、1697年(元禄10年)に、福岡藩の郡奉行であった、川村茂左衛門が旧駕与丁池を2分する形で築かせたものといわれています。現在も灌漑用のため池として大きな役割を果たしています。また、三群山系を背景に、池全体が公園化され、四季の営みを体感できる場所になっています。
 池の周囲は4.2キロメートルあり、自然を楽しみながらの散歩やジョギング、また、水鳥の観察小屋やアスレチック等の遊具も設置されています。四季折々の花が咲き、4月のサクラや5月・10月のバラの開花時には、町内はもちろん町外からも大勢の人々が訪れます。5月には「バラ祭り」、7月には「商工会花火大会」、10月には「かすやよさこい祭り」などのイベントも多数催されています。また、池のほとりには、総合体育館「かすやドーム」や生涯学習施設「サンレイクかすや」もあり、歴史を刻む灌漑の役割だけでなく、景観的にも優れ、広域的にも親しまれ、町民の誇りでもあるため池です。

堤高:19.0m  堤長:240m  貯水量:754千m3  貯水面積:0.026km2  受益面積:141ha  
築造年:江戸時代中期   構造:均一型アースダム  管理者:粕屋町